正社員とフリーランスの働き方には、どのような違いがあるのでしょうか。筆者自身、正社員として約5年、フリーランスのライターとして7年ほどの経歴があります。
今回はこれまでの体験を振り返って、正社員とフリーランスについて比較をしてみました。フリーランスとして独立したい方やどちらが有利なのかを知りたい方、さらには転職を迷っている方に向けて、それぞれのメリット・デメリットを3つずつ厳選して紹介してきます。
■正社員のメリット

①信用力
会社員は、企業の名前・与信力を使ってビジネスができます。一方でフリーランスは、自分の腕やスキルで仕事を獲得しなければなりません。不動産やクレジットカードの契約をする際も、正社員であれば審査が通りやすくなります。
②給与・賞与
正社員は、毎月決まった賃金が支払われます。給与が成果報酬型でない限り、大幅に増減することはありません。また大手企業では賞与も一定額が支給されます。毎月の生活コストが計算しやすくなります。
③休暇・労働時間
筆者が働いていた企業は土日祝日が休みで、年間休日は125日ほど。有給休暇もしっかり消化できました。またノー残業を促進していたこともあり、プライベート時間を十分に持てました。正社員はメリハリのある働き方ができます。
■正社員のデメリット
①仕事の自由度
自分が好きなこと・やりたい仕事以外にも、やらなければならない仕事が正社員にはあります。どれだけ挑戦したいことがあっても、企業の業績を伸ばすための仕事が優先されます。
②勤務場所・時間
最近はリモートワークが増えてきましたが、所定の場所・時間で仕事をする必要があります。いつでもどこでもできる仕事がしたい人にはデメリットです。
③仕事仲間を選べない
退職理由でもっとも多いのが人間関係によるものです。お客様から上司・同僚・部下まで。一緒に仕事をする相手を自由に選べません。
■フリーランスのメリット

①収入アップ
安定した給与はありませんが、正社員では実現できないような収入アップを見込めます。収入面だけではなく税制面でも有利です。また助成金・補助金といった制度が利用できます。
②やりたい仕事
好きな仕事を自分の裁量でやることができます。筆者も会社員ではできなかった仕事ができて、日々やりがいを実感しています。また手間がかかる事務的な仕事や苦手なことはアウトソーシングすることも可能です。
③好きな場所・時間で仕事
どこでも仕事ができます。好きなカフェやオフィス、自宅どこでも構いません。もちろん働く時間も休日も自由。ちなみに夜型の筆者は夜中に仕事をして、朝はゆっくり派です。
■フリーランスのデメリット
①休めない
体調不良でも締切日に追われているときは休めません。体調管理やスケジュール管理が、とても重要です。
②孤独
人間関係のストレスからは解放されますが、一人でビジネスを手がけなければなりません。相談相手がいなければ不安に陥りやすくなります。独立心が弱い人には向いていません。
③廃業リスク
仕事がなくなる可能性はゼロではありません。メイン顧客からの売上だけに頼るのではなく、複数の収入減を確保して、もしもの場合に備えてリスクを分散しておく必要があります。フリーランス・個人事業主の廃業リスクはつねにあります。
まとめ

正社員とフリーランスについて、それぞれのメリット・デメリットを実体験に基づいて紹介しました。
社員からフリーランスに転身をすれば同じ業種・職種でも、働き方はまったく違います。筆者自身は独立を選んで正解だったと考えています。今迷っている方は、ぜひメリット・デメリットを比較しながら、これからの道を検討してみてください。