ライティングのほとんどは、キーボードを使った作業です。
調子よくキーボードを叩きながら文章を書き進めているときはとても気持ちの良いものですが、時には編集やデータの保存などのために手を止めてキーボードから手を離さなければなりません。
キーボードから手を離して、マウスを握って、ツールバーから必要な作業を探して、操作する…という一連の操作、とても手間ですよね。
しかし、ショートカットキーを使えばその手間を省いて一発で操作が可能です。うまく活用すれば、作業のスピードアップは間違いありません。キーボードから手を離すことで生じる無駄な時間もライティングにあてられるので、時間単価はもちろんアップします。活用しない手はありませんね。
この記事では、数あるWordのショートカットから、特にライティングで重宝するショートカットを紹介していきます。

■太字・下線・斜体
強調したい単語や文章に、次のショートカットで一発編集です
・太字 Ctrl + B
・下線 Ctrl + U
・斜体 Ctrl + I
Bは太字を意味するBoldの、UはもちろんUnderの、Iは斜体を意味するItalicの頭文字です。もう覚えましたね。
■フォントサイズを大きく/小さく
見出しなど、フォントサイズを替えたいときも、もちろんショートカットです。
・フォントサイズを大きく Ctrl + Shift + >
・フォントサイズを小さく Ctrl + Shift + <
1ポイントずつ刻んで大きく/小さくしたい場合は、Ctrl +]/ Ctrl +]です。ドキュメント全体をCtrl + Aで選択した後、この操作を行えば全体に適用されます。
■ダイアログボックスからフォントを編集する
フォントタイプやサイズ、色など、フォントに関わる全ての編集ができます。
・フォントのダイアログボックスを開く Ctrl + D
複数の編集を一括で行いたいときに便利です。
■テキストの左揃え/中央揃え/右揃え
ドキュメントを見やすくデザインしたいときにも、ショートカットは用意されています。
・テキストを左揃えにする Ctrl + L
・テキストを中央揃えにする Ctrl + E
・テキストを右揃えにする Ctrl + R
お察しのとおり、左揃えはLeftのL、右揃えはRightのRです。中央揃えのEは特に意味はないようです。

■検索/置換
文章のチェックも、ショートカットで時短です。
・文字列の検索 Ctrl + F
・文字列の置換 Ctrl + H
検索のFはFindの頭文字、置換のHは特に意味はないので、使って体で覚えるのが良いかもしれません。
ちなみに、表記ゆれの修正に便利な置換ですが、一発で全部置き換えられる「すべて置換」のボタンはトラップになることがありますので注意です。「~すると良い」を「~するといい」に置き換えたいときに「良い」を「いい」に置き換えると、関係のない「体調が良い」なども置き換えられてしまうからです。面倒でも一つずつ確認しながら置き換えるのが良いです。
■カーソルを1画面上/下に移動
ドキュメントを読み返すときもショートカットが使えます。
・カーソルを1画面上に移動 PgUp
・カーソルを1画面下に移動 PgDn
1ページではなく、開いている画面のサイズ分だけ、上や下に移動することができます。マウスのホイールをコロコロする代わりに使えますね。
■カーソルを文書の先頭/末尾に移動
ドキュメントの作成中に先頭から読み返したいときや、作成中の文末に戻りたいときの移動も一発です
・カーソルをドキュメントの先頭に移動 Ctrl +Home
・カーソルをドキュメントの末尾に移動 Ctrl + End
先頭ページに戻るだけでも、ちょっとした時間を取られますので、10ページを超えるような原稿を作成する際には重宝します。
■コメントの挿入
校閲をしていて修正ポイントを見つけて、コメントを入れたいときも、ショートカットできてしまいます。
・コメントの挿入 Ctrl + Alt + M
コメント挿入後はマウスでカーソルを戻すことになりますが、ここは仕方ありません。コメント挿入をしている時は、文章を書き終え推敲をしている時だと思いますので、そこまで影響は無いでしょう。
■印刷
文書が出来上がっても気を緩めず、ショートカットです。
・印刷 Ctrl + P
印刷はPrintのPですね。これはすぐに覚えられそうです。他にもCtrl + F2でも印刷画面に切り替えることができます。
■ドキュメントを保存+閉じる
作業が終わって閉じるまで、キーボードから手を離してはいけません。
・ドキュメントを保存 Ctrl + S
・ドキュメントを閉じる Ctrl + W
ドキュメントを閉じたら、静かにキーボードから手を離して、酷使した指を休めてあげましょう。

最後に
全部で10パターンのショートカットを解説いたしました。覚えられないと感じになった方もいらっしゃるかもしれませんが、使っていれば自然と指が動くようになります。コピー&ペーストのショートカットを覚えた時と同じ感覚です。
今回紹介したショートカットは、ほんの一部です。
Wordには他にも便利なショートカットがたくさん用意されています。さらに極めて行きたい人であれば、自分でショートカットキーを設定することも可能です。
ぜひライターの方は、ショートカットキーを駆使して、時短、時間単価アップに挑んでみましょう。