用語

ギグエコノミーという言葉について日本一わかりやすく説明してみた

  • LINEで送る
Pocket

近年、「ギグエコノミー」という言葉を耳にする人も多くなってきたのではないでしょうか。日本ではまだ浸透し始めたばかりですが、アメリカでは2018年時点で40%以上の人々が関与し、152兆円もの規模で動いていると言われてます。今回はそんなギグエコノミーについて日本一わかりやすく説明していきます。

スポンサードサーチ

1.ギグエコノミーとは

ギグエコノミーとは造語で、単発を指す”Gig”と経済を意味する”Economy”を合わせた用語です。ですが、ギグエコノミーという言葉の定義は今のところ世界中にありません

ギグエコノミーについて、シンガポールの労働省の大臣のLee Simさんは「オンラインでの労働共有」、または「資本共有のプラットフォーム」と言った表現をしています。そのため、「スポーツのコーチのようにオンラインで仲介業者を挟まない労働者はギグワーカーと見なさない」と付け加えています。

簡単にまとめると、ギグエコノミーとは「インターネットを介して行われる一時的・単発的な仕事」がある社会を指すことになるでしょう。

2.ギグエコノミーを代表する企業とは

近年、日本でも知名度が上がりつつあるUber Eatsがイメージしやすいのではないでしょうか。他にも、民泊サービスのAirbnbやソフトバンクが大々的に支援しているWework、アメリカでのみ展開しているlyftのような企業が挙げられるでしょう。

特徴としてはどの仕事も指定された時間で、かつ単発の案件であることがあります。また、その報酬は雇用者側が設定しているものであり、現状では最低賃金が設定されていないことも多々あります。

スポンサードサーチ

3.ギグエコノミーによるメリットとは

ギグエコノミーには主に3つのメリットがあります。

1 働き方を選べる

どのような仕事をするかだけでなく、仕事をする時間や量を選べることはギグエコノミーの大きなメリットとも言えるでしょう。1日もかからずに完結する仕事も多く、働く量も選べるので、より柔軟な生き方ができるようになります。

2 場所を選ばずに仕事ができる

仕事先に出社する必要性がなくなることもギグエコノミーの長所です。もちろん、仕事内容にもよりますが、働く場所を自分で選ぶことができるので、好きなところで生活できるでしょう。通勤ラッシュとは無縁の生き方もできますね。また、現在ではインターネット技術によってリモートで解決する案件も多くあります。今後も場所を選ばないリモートの案件は増加していくと推測されています。

3 成果型報酬である

単発の仕事になるので、実績や能力を持った人々は雇用形態や報酬も優遇される傾向にあります。そのため、優秀な人材であればあるほど仕事に困らなくなるとともに、より多くの金額を稼ぐことが可能でしょう。2018年のアメリカではギグワーカーの平均年収が630万であるとともに、さらにその40%は1000万円を超えているというデータもあるくらいです。

4.ギグエコノミーのデメリットとは

反面、ギグエコノミーにもデメリットがあります。その中でも大きな問題になるであろう3つの例を挙げていきましょう。

1 実力主義である

メリットである反面、デメリットな項目ですね。ギグワークでは良くも悪くも個人の実績や能力が評価されてしまいます。そのため、ギグエコノミーはより貧困差が開く格差社会を生んでしまうのではないかという懸念の声も多く上がっています。

2 収入が不安定になる

単発的な仕事であるため、その継続性がないことも問題の1つです。多くの人がギグエコノミーに踏み込めない大きな理由でもあるでしょう。永続的に案件をもらえるとは限らないので、信頼性がより重要視されます。また、給与の支払いトラブル等がないとも言い切れません。

3 労働者が安く雇用されてしまう

雇用者側のニーズはあくまで「コストを抑えたい」です。そのため、ギグエコノミーにおいて労働者側の立場が弱くなり、安く雇用されてしまうといった問題が起こりやすいです。また、低い金額で安易に仕事を引き受けるギグワーカーが増えた場合は、ギグエコノミー全体として労働者が不利になってしまうとも言えるでしょう。スーパーのディスカウント合戦と近しい状態ですね。

スポンサードサーチ

5.ギグエコノミーの課題と今後

世界の約61%の企業が「3年以内にフリーランスを促進する」というデータがあります。また、それに合わせて現在の雇用形態が大きく変化するのではないかと予測されています。(ウイリス・タワーズワトソンのデータより)

ギグエコノミー化に伴い、2019年9月、カリフォルニア州では「Assembly Bill 5(通称:AB5)」と呼ばれる法律が上院を通過しました。これは、下記の3つの条件を満たしていない労働者を「従業員」として扱うことが仕組みとなるものです。つまり、最低賃金の設定労災等の補償を受けられるようになるでしょう。

AB5の条件

・依頼された会社からの制約がない

・本業がある

・個人事業主である

これによって雇用者側の負担が増え、ギグエコノミーは崩壊するのではないかとの憶測も飛んでいます。

まとめ

今回はギグエコノミーについて解説しました。

個人的な見解ですが、ギグエコノミーは今後も急速に進んでいくとは思います。理由としては、雇用者側と労働者側のニーズが一致しているからです。

現在の課題は、その制度化が追いついていないことです。AB5を導入する可能性があるカリフォルニア州をはじめとした、アメリカなどの動向には今後も注目です。

そして、私たちにできることは自分の価値をディスカウントしないことが挙げられるのではないでしょうか。自分のスキルを安売りすることは単純な報酬面だけではなく、その他全員のギグエコノミー全体にマイナスであるとも言えます。個人の力がより重視されるので、ギグエコノミーを生き抜くうえではスキルを身につけていく必要があるでしょう。

  • LINEで送る
2020年10月
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  

カテゴリー

コメントを残す

*

CAPTCHA