近年、日本でも働き方改革が叫ばれており、自由な働き方や副業が推進されつつあります。代表例としてフリーランスという生き方を選択する人々も増えてきました。そのなかで、アメリカを中心とした海外で活躍するギグワーカーと呼ばれる新しい働き方をする人たちも急増しています。そこで、今回はギグワーカーとはどういう働き方をするのかを解説していきます。
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ギグワーカーとは
ギグワーカーという言葉ですが、実は世界でもまだ明確な定義がありません。で
すが、一番わかりやすい表現ですと、
gig(単発)+worker(仕事)
=単発的な仕事で収入を得る人
このような形になるかと思います。
さらに詳しい話をしていくと、シンガポールの労働省の大臣のLee Simさんは「オンラインでの仲介を利用し、ビジネスを行うもの」と定義しています。なので、スポーツのコーチやインストラクター、ミュージシャンなどが含まれない理由はここに付随するのではないでしょうか。
2.ギグワーカーの働き方とは
ギグワーカーの働き方はその名の通り、「単発」で働きます。これこそが、フリーランスとの決定的な違いになるでしょう。
ギグワーカーの仕事はパートタイムのお仕事や派遣の仕事をイメージしてもらうとわかりやすいかもしれませんね。フリーランスが案件ごとの作業を行うのに対し、ギグワーカーはもっと細切れの作業を行なっていきます。なので、雇用者側が人件費を抑えたいときには重宝される存在となるでしょう。
この単発の仕事が増えていく「ギグエコノミー」化は海外でも急速に進んでおり、日本でも近い将来聞き馴染みのあるワードになることでしょう。
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3.ギグワーカーになる人の特徴
ギグワーカーになる人は主に下記のような人々が多いでしょう。
・より多くの案件を探すフリーランサー
・定年後にも仕事で活躍したい人
・地方などでリモートの作業をしながら定住したい人
・独立をしたいコンサルタント
・副業として収入を得たい人
・お小遣いを稼ぎたい主婦や学生
・スキルを身に付けたい人
・時間に縛られず働きたい人
この中の項目に1つでも当てはまる人がいたら、ギグワーカーとして働く可能性のある人々と言えるでしょう。
4.ギグワーカーの収入
日本ではまだ聞き馴染みのない「ギグワーカー」という言葉ですが、アメリカでは2018年度時点で152兆円もの規模で活動しているというデータがあります。その平均年収は約630万円、また全体の40%が1000万円を超えているとの情報です。
日本では平均年収1000万円以上の割合は4%と言われているので、相当な数字であることは間違いないでしょう。それほど、ギグワーカーは可能性が秘めている働き方でもあるわけです。
とはいえ、あくまでアメリカの事例ではあるうえに、ギグワーカーにもデメリットは間違いなく存在します。詳細が気になる方はぜひ下記の記事をご覧ください。
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5.ギグワーカーの仕事とは
もともと、ギグワーカーはエンジニアやライターなど、ITやクリエイティビティのある仕事に特化されていました。ですが、今現在ではインターネット技術により、もっと広範囲的になっていると言えるでしょう。
例えば、最近CMも流れているUber Eatsの配達サービスやAirbnbといった民泊サービスも、このギグワーカーの仕事の代表例です。つまり、日本でもすでにギグワーカーは存在していると言えます。
ちなみに、海外の記事ではタクシードライバー、不動産、個人事業主の3つがギグワーカーとして働かれている上位3つの仕事であると述べられていました。
まとめ
単発の仕事は人件費をなるべく抑えたい雇用者側と働きたい労働者のニーズがマッチしやすいのが特徴です。世界的な動向を見ても、今後もギグワーカーという新しい働き方はどんどん広まっていくのではないでしょうか。